06931 SIGMAの新製品500mm F5.6と15mm F1.4について語る山木和人社長よりウィンクいただきました
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SIGMAのイケメン山木和人社長からウィンク、いただきました💘 https://flic.kr/p/2pzD1gv https://live.staticflickr.com/65535/53545562619_3ee833dc5d_3k.jpg
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14時から山木社長のトークショウ「新製品について」を観覧。
CP+に行く最大の目的。
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まず最初にFull Frame X3 Sensor(通称「FFF」)の開発状況について。
現在、センサーの設計段階。まだ量産化前とのこと。
以下の引用部分は、山木さんのお話の要点。
2020年に設計を一旦白紙に戻し、開発の主体を日本に移転。
改めてまったく異なる新しい構造のものとして開発を進めている。あまりにも特殊だと製造パートナーのご協力をいただけないので、なるべく普通のイメージセンサーの工程に沿う形で、必要なところだけ特別な工程に入れることでX3センサーを実現しようと試みている。
コロナ禍の影響で新しいセンサーの試作をやっている場合ではない、という状況もあり、開発が遅れたりして、現在はセンサーの設計段階、量産化は研究開発の段階。
製造パートナーは見つかっていない。量産化をお約束できる段階ではない。
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ゆっくり、じっくり、丁寧に。
SIGMAさんが求める高いクオリティが出るまできっちり作り込んでいらっしゃるのだから、いつまででも待ちますとも。
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Lマウントでどんどん充実していくSIGMA珠玉のレンズたちを使えるFoveonセンサー機を心から楽しみにしています。すんごい描写になるだろうなぁ。
それまではfp、fp Lと、既存のFoveon機を使い続けます。特にdp Quattroの4兄弟が好き。 https://flic.kr/p/2pzCZWC https://live.staticflickr.com/65535/53545561524_75fa6e4952_3k.jpg
続いて山木さんのお話は、今回のCP+ SIGMAブースの展示について。
写真集や写真を展示している。
写真文化に関する展示を多くした。
みなさまに対する敬意を表した。
カメラやレンズを楽しく作っている。それはみなさまが楽しくSTILLやCINEを撮影してくださっているから。
みなさまへのリスペクトを込めて写真集を展示している。
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昨年公開したショートムービー。40分弱。
著名な写真家から一般の方々まで。
SIGMA社屋内のライブラリにある写真集を持っていたので、ゆっくり見て、長くSIGMAブースに滞在していただきたい。
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京都グラフィへの協賛について。
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2本の新製品について。
1995年に民生用のデジタルカメラが出て、来年で30年。
当初はカメラが進化することによって写真も進化してきた。画素数が上がり、解像度が上がるし、色再現が良くなり、ダイナミックレンジが広がり。
写真がどう変わるかについては技術がやや飽和しつつある。
fpはお客様に寄り添って、よりコンパクトに。本格的に撮りたいニーズには拡張性がある。
カメラに頼るよりレンズを替えることによって写真が変わる、という信念。
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星景写真を撮影するお客様に大変ご好評。
今回発表した2本もそういうコンセプトのレンズ。
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非常にハンディ、コンパクト、ライトウエイト。小型軽量
通常であれば、このような超小型の超望遠レンズは回折光学素子(かいせつこうがくそし / DOE / diffractive optical element)という特殊なレンズを使うことによってのみ実現できていたが、このレンズは通常の研磨ガラスのみでできているのがポイント。
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最大径 107.6mm
全長 234.6mm
重量 1,370g
大変コンパクトにできている
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500mm F4 DG OS HSMに対して、半分以下、1/3近くのサイズと重量感
ミラーレスだから小さいのではない。望遠レンズに関してミラーレスの恩恵は極めて小さい。
触ると数値以上に軽く、取り回しの良さを感じる。
設計前からサイズ、重量、細さなど、まずゴールから決めて演繹的に設計している。
工学設計者とメカ設計者のコラボレーションによってこれだけの取り回しの良さを実現した
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FLDガラス、SLDガラスといった最新の特殊レンズをたくさん使うことによって実現した。
これらの特殊レンズを大口径にすると歩留まりが落ちるので製造工程は嫌がるが、設計者は「うちの会津工場ならできる」と信頼して設計したことで実現した
性能には妥協していない
ビルドクオリティが高くしっかり作っている
難しいパーツを設計した技術者は出来上がるまで眠れない日々を過ごした
非常にロバスト(robust)なレンズになった
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山木社長のお父上、SIGMA創業者の山木道広氏(12年前の2012年1月18日に御逝去)が非常に頑固で「絶対に調芯をするな」と言っていた
調芯とはレンズの光軸調整
調芯ではなく、パーツの公差を徹底的に縮めて精度あげて、精度で性能を出せとの教え
エンジニアは苦労した
現在では調芯をしている
技術は積み上げである。ぱらっと変えられない。先代社長の思想は受け継いでいる。現在も、今まで積み上げてきた「部品をしっかり作り込む」という思想によって精度を担保しておいて、最後に設計性能に近づけるために調芯するという思想で作っている
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SIGMAがこれを実現できているのは、ずっと日本で作っているから
海外に工場を移す場合、誰がいつ辞めても安定したものが作れるように、作業を標準化する。それも素晴らしい技術。SIGMAもマニュアル化はする。
SIGMAは日本で生産しているので、ずっと働いているベテランの社員がいてコミュニケーションが同じ日本語で円滑なため、さらに限界を追い求めるというものづくりができる
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SIGMAの会津工場は2023年11月で50周年
1973年11月に創業開始。
偶然にもライカさんのメイン工場であるポルトガル工場も昨年9月に50周年。
50年の技術の積み上げがこの500mmの実現につながっている
50年前にやんちゃな若者(現在はベテラン社員)がいろんなトライアンドエラーをしてきた技術が結集している
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その人たちも出演しているビデオを作ったので見ていただきたい
https://www.youtube.com/watch?v=1oxrhJQJT10
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技術は一朝一夕には獲得できませんから、こういう50年の積み重ねによってこれができるようになったと言える
光学設計は本社、メカ設計は工場のチームがやった。最初の削り出しができた時、ちょっと感動的な場面だった。「こんなにちっちゃいの」とびっくりして「すごい頑張りました」とニコニコしている設計者をみて感動した。「量産までにもっといい感じになりますよ」と。
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防塵、防滴
スペックに一切妥協なし
フォーカスリミッターなど全部ついている
超望遠レンズを使っている方々に使っていただきたいが、普段「500mmはちょっと長くて無理だよ」と思っている方々にも、このサイズなら、ということでぜひ使っていただきたい。
季節が良くなって、鳥が飛んでいる。
お昼はお弁当を持って行って屋上で食べている。
超望遠の圧縮効果を生かしたストリートフォトも面白い
動物園で、切り取ることによってまるで自然の中にいるような写真になる。エンジニアがズーラシアで撮影した写真は動物園ぽくない自然の中のようだった
発売は3月14日。
価格はオープンプライス。SIGMAのオンラインショップで495,000円
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15mm F1.4
フルフレーム、ミラーレスカメラ用の魚眼レンズ
F1.4の魚眼レンズ。誰が買うんだ!!
発表してから問い合わせが来ている。
お客様からのメイルをなるべく読むようにしている
正式発表していないのに、「今般御社が発表された15mmのフィッシュアイですが……」と書いてあって、意外と興味を持っていただいている
「深夜食堂」の冒頭で小林薫さんのナレーション。「客が来るかって? これが結構来るんだよ」というレンズ
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星景写真家の写真家からの昔からリクエストが多い。「売れないと思うけど、作ってください。魚眼レンズの明るいやつ作ってください」「SIGMAさんならやってくれると思ってる」と。
SIGMA萬相談所じゃないんだよっていう話。
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星景写真用に作った
そっくり。ほぼほぼ同じ。すごい似てる
「共通パーツにしてくれたのね」と言ったら「三脚座以外すべて新規です」
すごいお金かかっちゃってる
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両方お買い上げいただいて、触って、重さでわかるように訓練していただきたい。
お好きな方は20〜30本くらい買っていただいて神経衰弱で当てられるようになるとホンモノ
ぜひこういった奇抜な企画のレンズを支えていただきたい
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MTF曲線。
この部分は端の端なのでほぼほぼ綺麗に性能が出ている。
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星用なので、点像が点で写る。
周辺部を拡大してもこのとおり
サジタルコマフレア(羽を広げたような形)にならないのが特徴
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ポーランドの星景写真家さん
「星を撮影している人じゃないとわからないようなところに企画があるよね」。 三脚座、レンズヒーターリテーナー、マニュアルフォーカスを動かしてもピントがずれない。
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今までにない表現ができる
まさに15mmのF1.4だからこそできる、なるべくシャッタースピードを落としたくない、なるべくISO感度を上げたくない、というニーズに応えて新しい表現ができる
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これを見ていると、我々地球の10人というよりも宇宙の住人だなぁという感じがする
KAGAYAさん「このレンズは天の川やオーロラの撮影で威力を発揮するはず。両方同時に撮影できる可能性がある南半球のタスマニアで撮影。空高くのぼる天の川と南十字、水平線の彼方に淡く光るオーロラ。この一瞬を収められたのはこのレンズならでは、と興奮しました。撮影しながらファインダーの中に現れる画像に釘付けになりました。星空がより輝いて見え、これまで撮った場所もこのレンズとともに再びめぐり、新しい世界を見たいと思いました。素晴らしいレンズをありがとうございました」
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最後のところをみなさまに伝えたかった
新しい交換レンズでみなさまの創造性をガーっと広げて今までなかったような写真を撮っていただければ当社としてもうれしいなと思います
ブレイキンを撮影するなど魚眼を使った新しい表現
新しい表現をしていただきたい
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専用キャップ。裏にリヤフィルターを格納するスロットがついている。パーツ点数が多くて金型もいっぱい必要。大変なんですよ
14mmと15mm、共通じゃない。別々。
シグマのエンジニア、自由すぎ。頑張って作りました。
渾身、全力で作ったレンズ。もしかすると私が生きている間にたぶん作ることはないんじゃないかという気持ちで作りました
オープンプライス。SIGMAオンラインショップでは33万円くらい。
この後、このステージで沼澤茂美さんから魚眼をどうやったら印象的に撮れるのかレクチャーしていただく
以上、ご清聴ありがとうございました。
500mm F5.6も15mm F1.4 Fisheyeも、めっちゃ魅力的!!
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